内田鈑金は何をしている会社ですか?
ダクトの製造と取り付けをしている会社です。 ダクトというのは、空気を運ぶための「トンネル」のようなもので、建物の中に張りめぐらされています。エアコンの涼しい風や暖かい風はダクトを通って部屋に届きますし、汚れた空気や煙を外に出す役割も果たします。また、火事のときには煙を外に排出して人の安全を守る役割もあります。ダクトは金属でできていて、長いパイプや四角い形をしており、天井や壁の中に取り付けられています。

この仕事のやりがいは何ですか?
最大のやりがいは、自分が関わった工事が目に見えて形となり、建物や施設として完成することです。作業が終わった後に、自分たちの手で作り上げたダクト見ると、大きな達成感を得られます。私たちの会社は、「ららぽーと福岡」などの大型の商業施設や公共の建物に携わることが多いため、「多くの人の役に立っている」と感じられ、それが職人としての誇りにつながっています。


会社の雰囲気はどんな感じですか?
とにかく風通しのいい雰囲気が自慢です。社員同士の仲が良く、飲み会やバーベキュー、社員旅行など、社員同士が交流を深めるイベントが定期的に行われています。これらは自由参加ですが、毎回ほぼ全員が参加しています。みんなとても楽しみにしていて、開催されないと文句が出るくらいです(笑)
礼儀をわきまえた言い方であれば、年齢や立場に関係なく言いたいことを言っていいので、喧嘩をすることもありますが、みんなすぐに仲直りをします。もし職場で人間関係に問題があった場合には働く場所を変えるようにしていますが、そのようなことはめったになく、ここ10年間で会社を辞めた人もいません。

同じような仕事をしている会社と比べて特長はありますか?
給料が高めです。25歳で年収が約500万円、40代になると700万円以上もらえることもあり、頑張りがきちんと評価される仕組みになっています。また、建築業界には珍しく休みがしっかり取れるのも大きな特長です。有給休暇を取りやすいので、旅行に行ってリフレッシュする社員もいます。月に2回は必ず休める日が決まっていて、残業を減らす取り組みもされています。
社内に高卒の人はいますか?
2025年度は社員数29名となる予定で、そのうち高卒者は約半数です。工業科だけでなく、普通科の出身者もいます。そのほか、よそで働いたことのある人や外国人技能実習生もいて、20代から60代までいろいろな経験や経歴を持った人たちが協力して働いています。
高校を卒業して入社した社員には1対1で先輩がついて、丁寧に作業の仕方を教えてくれます。また、社長も新入社員と週1回の面談を行い、3ヶ月間にわたってしっかりとフォローをします。この面談では、仕事のやり方だけでなく、人間関係や困ったことも気軽に相談できるので、若い社員も安心して働ける環境が整っていると言えます。
もちろん学歴に関係なく昇進もできます。最初は現場で仕事を覚えますが、頑張り次第で事務所の仕事を任されることもあります。事務所では、現場全体を管理したり、働く人の予定を調整したり、仕事に必要なお金を計算したりするなど、より責任のある仕事をします。
さらに、経験を積むと課長や部長といった管理職になるチャンスもあります。ずっと現場で働きたいという希望があれば職人として現場の仕事を続けることもできます。それぞれの得意なことややりたいことに合わせて働き方を選べる環境が整っているのが、私たちの会社の特長です。
会社として成長するためにどんな工夫をしていますか?
10年ほど前から少数精鋭にこだわったことで、会社全体がコンパクトになり、働きやすさがアップしました。社員一人ひとりが自分の役割をしっかり果たし、全体のパフォーマンスが上がっています。
また、以前はどんな仕事でも引き受けていましたが、現在はきちんとした対価をもらえる仕事を選ぶようにしています。これにより、安定した収益を得ながら、体力的にも時間的にも無理なく質の高い仕事を続けることができています。
今後も30人程度の体制を維持しながら、高い給料と働きやすさを追求し続けます。
どんな学生に来てほしいですか?
非常にシンプルで、「真面目であること」が最も重要な条件です。特別な体力や器用さ、資格などは必要ありません。
また、前向きで積極的に学ぼうとする姿勢を持つ人を歓迎します。わからないことを自分から質問できる素直さや向上心があれば、大きく成長する可能性があるからです。入社当初は目立たなくても、真面目にコツコツと努力を続けたことで後から成果を出し、伸びていった社員もいます。
一方で、当たり前ですが、やる気のない人や無断欠勤や遅刻を繰り返す人、また「給料さえもらえればいい」という姿勢の人は私たちの会社には不向きです。さらに、入れ墨がある人もお客さんに与える印象や社内での調和を考慮し、採用を避けています。

中村社長ってどんな人ですか?
私は、福岡大学体育学部卒業後に宝石問屋の商社で約3年間営業職を経験しました。しかし、その会社の労働環境が良くなかったため辞めようとしたところ、妻の父から「それなら自分が経営する内田鈑金に来てほしい」と言われ、今の会社に入社しました。
もともと私の父もメーカーを経営していて、私自身もものづくりが好きだったため、入社後6年間は職人として現場での経験を積みました。その後、経営者として事業を引き継ぎ社長を務めていますが、今でも人手が足りないときは現場の手伝いに入ることもあります。(CADも得意です・笑)

学生時代は何に熱中していましたか?
中学生のときに、当時流行っていたアニメ『キャプテン翼』に影響を受け、大学までずっとサッカーを続けていました。そうして国体の強化選手に選ばれるなどの成績は残せましたが、残念ながらプロサッカー選手にはなれませんでした。ただ、厳しい上下関係のなかで忍耐力はかなりつきました。それが社会人になってからも大いに生きていると思います。
休日はどのように過ごしていますか?
3人の子どもがいて、末っ子がラグビーをしているので、その付き添いに行くことがほとんどです。たまに自分の時間が持てたら、趣味の釣りやゴルフに行くこともあります。
社長という仕事は楽しいですか?
もともと父が社長をしていたので、いつかは社長になってみたいという思いがありました。けれども、いざなってみると「楽しい」が6割、「楽しくない」が4割です。
会社経営をするなかで難しい決断を迫られることもありますし、何かあったときのすべての責任は社長にありますから、そういう意味では常にプレッシャーを感じています。
一方、現場で「中村さんの会社の職人は素晴らしい」とお客さんから声をかけられると、嬉しい気持ちになります。また、今いる職人は全員私が育てた職人です。彼らが成長し、会社の柱として活躍する姿を見ると、感慨深いものがあります。
人生のモットーは何ですか?
「不言実行(ふげんじっこう)」です。あれこれ言わずに、黙ってすべきことを実行することを心がけています。
高校生にメッセージをお願いします
仕事がきついかきつくないかと問われれば、それはきついです。けれども、全くきつくない仕事などありえません。私たちの会社は誰一人さぼることなく協力してやっているので、やりがいはあります。風通しのよさが自慢の内田鈑金に来てください。

株式会社内田鈑金 福岡県糟屋郡宇美町炭焼1148-1 map |