水原会計事務所は何をしている事務所ですか？
起業を考えている人や新たにビジネスを始めようとしている人に対して、お店を開くときや会社を作るときに必要なお金に関するサポートを行っています。お店や会社を始めるには、どれくらいのお金が必要かを計算しないといけません。私たちはその計算を手伝い、必要な資金を集めるためのアドバイスを行います。
また、起業する人が銀行などからお金を借りるときには、必要書類の準備をサポートし、スムーズにお金が借りられるように支援します。
さらに、お店を開いたり会社を作ったりすると、税金を支払う義務があります。そこで、どの税金をどれだけ支払うべきかを計算し、適切に税金を納められるようにアドバイスを行います。
特徴的なのは、他の会計事務所では請け負うこともある給与計算や保険の手続きをしていないことです。業務専門外でミスが生じやすい作業をしないことで、会計業務に集中できるようにしています。
この仕事のやりがいは何ですか？
どんな仕事でもそうだと思いますが、お客様から「ありがとう」と感謝されることは大きなやりがいで、自分のアドバイスが役に立ったと実感できる瞬間はとても嬉しいものです。
この仕事ならではのやりがいを挙げるなら、社長相手の仕事なので若い頃からいろいろな社長と直接話す機会があって、社長の考えを身近で学びながら成長できることです。想像してみてください。もしあなたが普通の会社員なら、たくさんの社長と直接話す機会はあまりないでしょう。さらに、大企業に就職すれば、10代や20代の若手社員が自分の会社の社長と直接話すことはほとんどないはずです。
また、お客様ごとにオーダーメイドに近い形でのサービスを提供しているので、いつも目先が変わって新鮮な気持ちで仕事ができます。
入社するとどんな仕事をしますか？
まずは、お客様に送る書類の準備と発送作業をしてもらいます。それから、会計入力。お客様の通帳や領収書を見て、お金の動きを入力します。当事務所では弥生会計とマネーフォワードというソフトを使っているのですが、弥生会計は日本で一番使われているソフトなので、この使い方を覚えればどこに行ってもやっていけると思います。あとは事務所内の書類整理や来客時の対応などもお願いします。
これらの仕事に慣れてきたら、税理士の書類作成の補助や税理士と一緒にお客様のところに行く、なんてこともお願いしています。
一般の会社に経理として入社したらその業界のことしかわかりませんが、会計事務所のお客様の業種はいろいろですので、知識の幅が広がります。その知識と経験は、転職するときもとても有利に働きます。過去には、経験を積んだ方が医療法人の事務長として引き抜かれた例もあります。
当事務所のスタッフはたまたま高卒：大卒：専門学校卒が１：１：１ですが、みなさん学歴に関係なく活躍している印象です。ちなみに男女比は、２：８で、圧倒的に女性が多い職場です。
事務所はどんな雰囲気ですか？
女性が多いため、にぎやかで楽しい雰囲気が特徴です。ときには仕事中に仕事とは関係ない話題で盛り上がることもあり、仕事をしているのか心配になるほどのおしゃべりが飛び交っています。（もちろんみんなちゃんと仕事しています！！）
スタッフに好評なのが、事務所のコーヒー・ジュース飲み放題、アイスクリーム・お菓子食べ放題。みんな仕事の合間におやつタイムでリラックスしています。
定期的に希望者だけが参加する食事会も開かれていて、みんなで美味しいご飯を食べながら、仕事やプライベートの話を気軽にすることができます。こうしたイベントは、スタッフ同士の仲を深める大事な時間ですので、所長の私はお金を出すだけで参加しないようにしています(笑)。
サポート体制はどうなっていますか？
基本的には事務所内での仕事ですので、何かわからないことがあればすぐ横の先輩に尋ねることができます。また、一つの仕事に複数人で取り組むので、必然的に他の人からフィードバックをもらうことになります。スタッフにはこうやって仕事を覚えてもらっています。
あとは、半年ごとにボーナス額を決めるための所長面談がありますので、そのときに困り事や相談事を話してもらってもいいです。ちなみにボーナスは、本人の頑張りと事務所の利益によって決まります。
どんな人が向いていますか？
一番大切なのは、「なぜ？」と考える力です。先輩から仕事を受け取ったら目的を確かめ、疑問点をその場ですぐ質問できる人ほど成長が早く、お客様や同僚とのやり取りもスムーズに進みます。
もちろん、数字を間違えない緻密さも欠かせません。左の欄に1,000,000円とあるのに右の欄に100,000円と入力すると、後で大きな混乱につながります。ですから、一日中数字を見ていても疲れない人、数字がぴたりと合うとパズルが完成したような達成感を得られる人が向いています。反対に、大量の数字を見ると頭が真っ白になる人や、写し間違いが多い人には難しい環境かもしれません。
大量の書類が飛び交う職場なので、整理整頓が得意な人も力を発揮できます。
事務所として大切にしていることは何ですか？
一番大切にしているのはスタッフで、「仲間を幸せにする」という理念を掲げています。スタッフには快適に、そして長く働いてほしいので、働きやすい環境づくりには力を入れています。例えば、勤務時間をずらしたりリモートワークを取り入れたりと、小規模事務所だからこそできることだと思います。そして、スタッフにも仲間を幸せにすることを期待しています。
水原所長が税理士を目指したのはなぜ？
幼いころに両親の会社が倒産し、厳しい家庭環境で育ちました。そこで、「一日も早く稼ぎ、この状況を抜け出したい」と切実に思っていました。そして、高校三年のときに「税理士は年収二千万円も狙える」ということを知り、税理士を目指すことにしました。
高校卒業後は税理士の専門学校に進みましたが、普通科出身の私は苦労の連続でした。奨学金とアルバイトで学費と生活費をまかないながら、商業科出身の仲間に追いつくため簿記を必死に勉強しました。
さらに、就職してからも睡眠三時間ほどの多忙な日々が続き、体を壊して退職。療養中に税理士試験の最後の科目に合格したものの、次の勤務先でも長時間労働で体調を崩してしまいました。
そこで、31歳で顧客ゼロから独立しました。厳しい道でしたが、その経験があるからこそ、創業支援と企業再生支援に強い今の事務所を築けたと感じています。
私のモットーは「一人の廃業者も生み出さない」ことです。廃業とは「もうこれ以上続けられない」と会社やお店をたたむことです。経営者は大人であり、自分でやりたいことをやった結果なので構いませんが、その経営者の子どもに影響が及ぶのは何としても阻止したいからです。
休日はどのように過ごしていますか？
今はほとんど休日がありませんが、時間がある限り二人の子どもと過ごすようにしています。一緒にゲームをしたり、買い物やドライブに出かけたり、子どもたちといる時間が一番幸せです。
あとは漫画を読むのが好きです。行政書士が登場する『カバチタレ』や、『ワンピース』『ハンターハンター』など、いろいろなジャンルの漫画を読んでいます。
高校生にメッセージをお願いします
やりがいのあるお仕事ですので、ぜひ一緒に働きましょう。仲間を幸せにするというミッションに共感してくれる人を歓迎します。
